公衆衛生局の巡回査察員 |
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□ エプロン姿の能面野郎無表情に残酷なエプロン親父。それが公衆衛生局の巡回査察員。 昔から保健所では犬・猫の安楽死が行われているという話を聞く。そういった訳で、公衆衛生関連の役所にはどこかオドロオドロしいイメージが付いているものだ。 この細かい傷だらけの査察員も公衆衛生局の所属だ。 公衆衛生局の本来の仕事は、赤痢とか結核が蔓延しないように市民の健康のため日々都市を歩き回ることだ。 しかし、こいつの任務は N5Sウイルス適応者のイオン・グリーンの発見と連行である。だったら巡回査察員とか紛らわしい名乗り方をするなという気もする。もとはまともな公衆衛生局で、今は実体が変質してしまったせいかもしれないが。 □ エプロン強化防護服彼の特徴はその長いエプロン。いや、あれをエプロンと言っていいのか多少疑問があるが、調理場の人がつけてそうな長いエプロンです。 こんなイメージのエプロンです。でも汚れ方とかが、色々と殺していそうな気配を感じさせる。陸棲水棲動物を食料品にする過程の上流部分を担当する作業を行うと、ああいう感じになるんだろうなと。要するに血がついてます。 さて、このエプロン、査察員の残虐さの演出効果もさることながら、強い。やたら強い。頑丈である。 造一のとても強い銃(主人公の銃だから強いに違いない)が放った弾丸はあのエプロンが止めた。見た目はエプロンだが恐らく未知の物質で作られた強靭かつ柔軟な盾だ。宇宙ステーションのスペースデブリ対策等に重宝しそうである。もしかしたら重力子放射線射出装置すら止めるかもしれんよ。 □ 全身之武器熊にライフルによって頭部を撃たれ崩れ落ちた査察員は腕に搭載された超小型ミサイルで熊を殺った(でも熊は生きていた)。 エレベーターで上ってきた造一との近接格闘では、手がとれてその下から長い砲身が出てきた。これは伝説の左手にサイコガンを持つ男? 不死身の宇宙海賊が戻ってきたのか? 大丈夫。似てるけど多分違う。巡回査察員のサイコガンのようなものは造一スキャンによると「ウラニウム」弾丸を使用している。サイコガンではない。倒せる可能性は十分ある。 話が逸れるが、ウラニウムとなると、多分劣化ウラン弾だろう。 1000 年経っても劣化ウラン弾を使用しているとなると困ったものだ。 イラクでは奇形児を生み、米海兵隊員にも健康被害を与えたと言われる劣化ウラン弾である。毒性については議論は色々あるようなので興味のある方は劣化ウラン弾なんかを参考にして下さい。とにかくもっと環境負荷を考えて戦争してください(>_<) あと、指先から火花を散らしているのはどういう武器なんでしょうか。削ってる? 武器と言うより掘削工具? □ 飛行パック搭載の能面野郎飛んでる。飛んでるよ。正直笑ったよ。上手くいえないがあのシーンは笑える。背負った飛行パックでゴォォォォォォって言いながら飛んでるの。仏頂面であの体勢が何か可愛いの。思わず台詞を付けたる顔してやがるんだこれがまた。 「はっははっはー! 私が君達のような無能な警察に捕まると本気で思ったのかね?」みたいな。まあ多分あのページで笑ってたのは全国で 4 名ぐらいかな。 だけど、背中からジェット噴射して飛び立つなんてちょっと懐かしいですよ。あのタイプの飛行装置でいつも思うのは、足とか熱くないのかという疑問。 「行ってきまーす」何て言いながら飛んでいた栄養ドリンクの CM があったんですが、思いっきり炎が足に当たってる映像だったんですよ。飛行バックパックの根本的な設計ミスを感じる。 あ、でも後ろから噴出してるガスが高温じゃなければいいのか。 □ 変身!1 巻の最後の方、 MSCF の地下 1200m に造一たちが侵入した時に巡回査察員は頭を吹き飛ばされ、海に没した。にもかかわらず海中から這い上がって胸の部分にある紋章付の丸いボタンを回すと変身が始まった。 生体細胞を再生しているそうだが、大きくなっている。質量保存の法則から考えて、大きさを増したのだから中身はスカスカである。結構簡単に造一に破壊されたのは、作戦ミスだろうか。海水の成分を身体に取りこんでるから大丈夫なのかもしれない。 この骨格から肉体を再構成する気色悪い変身は NOiSE 時代の教団が、カオスの神を地上に降ろすのに使っていた技術を似た雰囲気がある。そうするとセーフガードや珪素生物の肉体を構成する技術は N5Sウイルス由来なのかもしれない。 庚造一 / カノエ・フユ / イオン・グリーン / コズロフ・Л・グレブネフ(熊) / 公衆衛生局の巡回査察員 |
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