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DRF / 技術文化遺産復興財団

□ Data Recovery Foundation

DRF は Data Recovery Foundation の略である。 Data という単語に「技術文化遺産」という意味をこめるのは、やりすぎだと思うんだが、どうだろう。

それにしてもファウンデーションという言葉は響きが良い。フェデレーションと似ている。そして両方良い響きだ。ファウンデーションといえば銀河帝国興亡史(ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 ハヤカワ文庫SF )。お勧め。フェデレーションと言えば Russian Federation. 寒い。

□ アポロ計画と火星探査

ではこの技術文化遺産復興財団は一体何をする組織なのか。バイオメガの冒頭で 7 世紀ぶりに火星に降り立った探査班は恐らく DRF の所属だろう。人類は 24 世紀に火星に植民し、恒久的な居住施設を建設して、最終的に撤退した。

何故一度進出した地域から撤退するのか疑問ではあるが、現実に似たよう事は起こっている。人類は暫く地球の唯一の衛星、月に行って、その後行くのを辞めてしまった。飽きたのかもしれない。ウサギもいなかったし、裏側に超知的生命体の宇宙基地も無かった。一番残念なのはモノリスが見つからなかったことではないだろうか。多分宇宙船の磁気センサーが故障していたのだろう。惜しいことをした。

そういうわけで科学者や天文学者以外の一般人の興味を引くようなものは月には無いことが分かった。旗を立ててしまったアメリカも満足して、その後誰も月に行っていない。アメリカ政府はまた宇宙飛行士を月に送り込むつもりらしいが、予算の問題なんかで揉めているとまた共産国家に先を越されるんじゃないか。月面で(人工的に)翻る赤い国旗。と同時に領有宣言。国際条約を守っていない国も多いわけで。

31 世紀の教科書には「第三次世界大戦は月の領有権争いを契機として始まりました」などと書かれているかもしれない。

月じゃなくて火星の話か。火星は太陽系の第四惑星で、地球より寒い(昔読んだ本で最高気温 30 ℃という記述があったがどうなんだろう)。太陽系内で生命が発生しうる惑星は地球と火星だけだと NHK の番組で言っていた。ただし火星は太陽からの距離と大きさに問題があって、海や大気を保持しつづけることが出来なくて今の乾燥した赤い大地へと変貌したらしい。これも惜しいことをした。火星がもう少し大きければ猿の子孫と蛸の子孫の壮絶な戦争がみれたものを。

そういうわけで、火星は人間の新たな移住先としては太陽系内で最も有望と言えるかもしれない。月は近くていいだろうが、テラフォーミングするには小さすぎるのではないだろうか。

何故わざわざ生まれ故郷を脱出して移民するのか、人それぞれ理由はあるだろうが、技術的に移住可能だと分かればそこに移りたがる人々は出るに違いない。

SF での火星移住計画の理由は地球環境汚染が多い。有害廃棄物だらけの海や大地、汚れていく大気。核戦争なんかが起きると、もう地球は火星以上に生存には全く適さない星と成り果てる。ミュータントまで生まれ始める。亀が喋りだしたら、人類が生き残るには月面基地か、地球化された火星に移り住むしかない。

31 世紀までにそういった流れがあったのだろう。それにしてもすっかり火星って項目を書いてるつもりでいたら DRF の話をしなくちゃいけないのか。

□ 目指すはルネッサンス?

復興というからには、昔のものを再び盛んにするのが目的なはずだ。そしてそれは技術と文化らしい。文化を復興させるというのはよくわかるが、技術面での復興というのはうまくイメージできない。人類史の中で、科学技術が衰退した時期というのはあったのだろうか。当然中世暗黒時代はそうだったのかもしれないが、あまりルネッサンスの話で科学技術がギリシャ・ローマ時代を参考に盛んになったという話は知らない。知らないだけで色々ありそうだが。

そういえば医術などはギリシャ時代の資料がアラビア語に翻訳されていて、その後ヨーロッパに帰ってきたという話は世界史の授業で聞いたことがある。アラブ地域って当時は先進地域だったのか。

だがフィクションの世界では、過去に偉大な文明があったという設定は一般的だ。人類(他の種族でも構わないが)は、高度な科学技術を発達させ、その後その技術は失われてしまったという話だ。

アトランティスとかムーは "ノンフィクション" かな。そう考えると、今がまさにそういう状況なわけだ。昔の人は空飛ぶ車に乗って、無料の移動体通信を行い、地震で崩れるような家には住んでいなかった。都市全体に冷暖房が完備され、衣食住は無料で提供されていた。だが、大災害やら戦争で、それらの素晴らしい文明は歴史の向こう側に消え去ってしまいましたとさ。

そういえばスター・ウォーズも遠い昔の話でしたね。あれは遥か彼方の銀河系だから今の人類とは関係ない世界なんでしょうが。

バイオメガの DRF も恐らくは過去に存在した高度な科学文明の恩恵に預かろうとしている集団だろう。しかも作中の行動から見るに、それを独占するつもりでいることは明らかだ。なんとも性格の悪い連中だ。まったくもってけしからんよね。

DRF は過去の先進技術(?)を使って世界征服でもするつもりだろうか。人工的な惑星規模の生物災害を引き起こしているあたり、そういう考えは持っていそうだ。多分中枢メンバーに「新世界の神となる!」とか言ってる出来上がちゃった人物がいるのだろう。

しかしこの後 NOiSE の時代がやってくるのである。 DRF はどうなったのか知る者はいない。まあ、東亜重工という共通の単語だけで同じ未来史シリーズと認定するのは気が早すぎるのかもしれないけど。

□ 武闘派

財団なんて人畜無害そうな名前を装っているが、その実、下部組織の公衆衛生局などは非常に暴力的な組織である。軍隊とまでいかなくても武装警官と言っていいだろう。

DRF は最初から物騒な集団だったのだろうか。個人的には、最初は純粋に現在の技術レベルを過去の最盛期にまで押し上げようと遺産を活用する組織だったものが、数々の驚異的な力を目の当たりにするうちに、愚かな大衆にこんなものが管理できるはずが無いという独り善がりな責任感と使命感に燃え、俺達が世界を正しく導くんだという選民思想に凝り固まり、どんどん間違った道を加速して爆走してしまったのではないかと考えている。根拠は無い。


〔目次 -サイトマップ-〕

〔バイオメガ登場人物紹介〕

庚造一 / カノエ・フユ / イオン・グリーン / コズロフ・Л・グレブネフ(熊) / 公衆衛生局の巡回査察員

〔バイオメガ用語〕

庚造一の銃 / DRF / N5Sウイルス / 9JO


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 Copyright © 2005 炭素生物 2007年2月5日 月 20:32

 
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